Jesmonite種類: AC100,
混ぜたもの: 麻布
AC100と麻布を組み合わせる実験をしました。
今回は乾漆に使われる細目の麻布を使用します。
ガラス繊維と比べると強度は落ちますが、ガラス繊維を使いたくないが薄く軽い貼り込みをしたい、という方には適した材料だと思います。
(ラミー麻繊維としてジェスモナイトオンラインショップで販売開始しました)
まずはシンプルに板を作ってみます。
FRPと同じ要領でAC100と麻布を交互に重ねていきます。麻布は、ジェスモナイト用四軸ガラス繊維と同じくらい含侵性がよく、テンポよく作業が進みます。
麻布の目が細かいので塗った後の凹凸も少ないです。
ジェスモナイト用の四軸ガラス繊維はかなり目が粗いため凹凸が出やすいのですが、例えば発泡スチロールの上からジェスモナイトを塗って強化したい場合などは、このような麻布を使うと凹凸が目立ちにくく良いかもしれません。
↓こちらのサンプルは、クリアファイルの上に塗ったのですが、硬化する前にクリアファイルをまげた状態で固定し、完成してファイルをはがしたものがこちら。
次に、曲面への貼り込みも試してみました。
こちらは膨らませた風船に麻布を張り、しっかり硬化させた後に風船を割りました。
型などへの貼り込み以外に、AC100を麻布に染み込ませてから形を作ることもできました。
色々な可能性が広がりますね。
漆で使われている麻布が漆材料店などで販売されています。皆さんもぜひいろいろ試してみてくださいね♪ ガラス繊維と比較して、強度がどれくらい変わるのかも後日テストしてみたいと思います。
麻布とガラス繊維のFRP強度を比較してみた実験記事はこちら
麻布を強化材として使えますか?(ガラス繊維との強度比較)
このサンプルに関連する素材
ジェスモナイトAC100: https://jesmonite.official.ec/categories/325206