AC730のエッチングにお酢は使えますか?


Q.AC730のエッチングにお酢は使えますか?

A.使えます。

AC730のエッチングには塩酸や酸性洗剤をおすすめしています。しかし、塩酸は手に入れるのが難しく、また化学薬品はなるべく使いたくない…という場合は、比較的安全なお酢などの食品で代用することが出来ます。今回は特濃酢と通常の穀物酢、希塩酸で比較してみました。

お酢は食品ですが、健康や安全のために換気の良い場所で必ずゴム手袋・保護眼鏡を着用してから十分注意して作業を行ってください。
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実験

同じ型に流したAC730 Nature Stoneを3つ用意しました。

液体は、左から順に「希塩酸(酸度9.9%)」「特濃酢(酸度8.4%)」「お酢(酸度4.2%)」です。

条件をそろえるために、刷毛塗りではなく、深めの容器に成形物が完全に浸かるようにお酢を注ぎます。

希塩酸は注いだ直後から反応しています。ここから10分ほど放置します。

10分後、表面をブラシで洗い流し乾燥させたものがこちら。

希塩酸は通常2分ほどで引き揚げますが、今回は少し長く浸けたので表面のざらつきが目立ち、手で触ると骨材がぽろぽろと落ちてきます。
一方、お酢に浸けたものは希塩酸ほどではありませんが、骨材が表面に現れキラキラとした反射もみえます。写真では特濃酢とお酢の違いがあまりわかりませんが、触ってみると表面のざらつきに差があります。

 

▼希塩酸

 

▼特濃酢

 

▼酢

Silver Grey Graniteでも実験してみました。共に10分ほどお酢に浸しました。こちらの方がより違いが分かります。

実験の結果としては、特濃酢の方が通常のお酢よりもエッチング効果が期待できることが分かりました。AC730の種類やお酢に浸ける時間などで結果は変動するので、お好みに合わせて選択してください。

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