Q.ジェスモナイト製プロダクトの事例を知りたいです
A.いくつかのプロダクト例をご紹介します◎
ジェスモナイトは立体造形や建築、アクセサリー等のさまざまな場で素材として使用されています。
本記事では一点物の特注品・オーダー制作などではなく、プロダクトとして一般販売されている事例からいくつかの製品をご紹介します。
掲載しているプロダクトのご購入に関しては、各メーカー公式サイトまでお問い合わせください。(一部日本では未販売のプロダクトがあります、ご了承ください。)
PINCH(UK)
公式サイト:https://pinchdesign.com/products/tables-and-desks/nim-dune
ロンドンのデザインスタジオPINCHが制作する彫刻的なテーブル。
無垢の石材を切り出したような美しい質感は、ジェスモナイトを使用したハンドキャスティング(シリコン型への貼り込み)により制作されています。数量限定で生産されています。
こちらはジェスモナイトFLEX METAL Copper(フレックスメタル 銅)で制作されたバージョン。研磨、錆処理とトーチによる焦がし、ハンドペインティングの組み合わせで仕上げられています。
TRANSPARENT(Sweden)
ブランド公式サイト:https://transpa.rent/en/
オーディオブランドTRANSPARENT の彫刻のようなスピーカー「Acoustic Sculpture」。
ジェスモナイトを使用して作られたこのスピーカーは、存在感のあるフォルムで、美しいインテリアオブジェとしても成立しています。
studio LEROY(Japan)
オンラインショップ:https://studioleroy.theshop.jp/
日本のデザインスタジオstudio LEROYの花瓶やオブジェなどのプロダクト。
スポンジをジェスモナイトに浸して固めたものを原型として、シリコンで型どりをした「pillow」 シリーズは、ふっくらした印象とのギャップが魅力的です。
Stac(Spain)
公式サイト:https://stacdesign.gumroad.com/l/01Lamp
スペインのブランドSTACのプロダクト「01 Lamp」。
3Dプリントで作られたボディにジェスモナイトの土台を組み合わせたテーブルランプです。ランプとして洗練されたデザインの中にもユニークな個性とこだわりを感じさせます。
SPARK & BELL/Make Relief(UK)
各公式サイト:
https://www.sparkandbell.com/shop
https://www.makerelief.co.uk/
イギリスのデザイナーSpark & Bell のプロダクト。
Make Relief とのコラボレーションによりデザインされたテーブルランプ。真鍮、プラスチック、コルク、ジェスモナイトの4つの素材が調和したサスティナブルな製品です。
Extra Ordinary(UK)
Brazen Studio(Hong Kong)
公式サイト:https://www.brazenstudio.co/
香港のデザインスタジオ、Brazen Studioのプロダクト。
アートにインスパイアされたものや、陶器のスプラッター・スタイルを取り入れたものなどユニークなキーボードをジェスモナイトで作成されています。
エスプレッソ用のポルタフィルターやコーヒータンパーのカスタムメイドハンドルなど、コーヒー関連のカスタムギアもジェスモナイト製のプロダクトが販売されています。
JANKY STUDIO(Sierra Leone)
公式サイト:https://anky.studio/shop/
シンガポールのデザインスタジオANKY STUDIO が手掛けるキーキャップ。
3DプリンタやCNCなどデジタルファブリケーション技術と、レジン・ジェスモナイトなどの素材を組み合わせた物作りをされています。
なんとこの水色のレジン部分は、蓄光タイプで光る作りになっています。それぞれが愛らしく、高いクオリティで仕上げられています。
Lab Crete(South Korea)
https://designlabcrete.com/
韓国のプロダクトデザインユニット LAB.CRETE。
こちらはコンクリート、ジェスモナイト、黄土、玄武岩などの素材で構成されている「ARCO」シリーズ。ブロックのように組み合わせて構成するモジュールタイプのアーチ型家具です。
キクズノヒト(Japan)
https://www.kikuzunohito.com/
奈良県宇陀市の工房を拠点に、木くずから様々なプロダクトの製造・販売を行っている「キクズノヒト」。
こちらのクランチポットは、ジェスモナイトと木くずを混ぜて制作されています。
Katie Gillies(UK)
公式サイト:https://www.katiegillies.com/
色鮮やかなテラゾや細かいパーツを組み合わせて作られる、トレイやコースター。
ここ数年で人気の盛り上がりがあるジェスモナイト製のハンドメイドですが、Kaite Gilliesはその先駆者の一人です。型にパーツを置いて流し込んだり、フレークを混ぜて制作されたものが組み合わさり、華やかな仕上がりとなっています。
ONUI STUDIO(South Korea)
https://onuistudio.com/
デザインユニット ONUI STUDIOのシリーズ “Things for niches.” より。
落ち着いた質感と、洗練と愛嬌が同居したようなフォルムの器やトレイたちが見られます。
Ariane Prin(France)
https://www.prin.in/
フランス出身の作家Ariane Prin のRUSTシリーズ。
金属加工の過程で発生する削粉とジェスモナイトを材料に制作されています。数週間から数ヶ月かけて酸化されていくことで独特の質感が生まれます。
Tip studio(UK)
https://www.tipstudio.co.uk/shop
英のアーティスト、tipstudioのDaisyの作品。
再利用をテーマに、自然素材の砂や本来は「ゴミ」とみなされるテラコッタの破片などを美しくリサイクルしています。
Promises Promises(UK)
https://www.promisespromisesjewellery.com/
プロミスプロミスは、デザイナーのビクトリア ミヤット(Victoria Myatt)によって立ち上げられたジュエリー/アクセサリーブランドです。
あらかじめ別々に染色したジェスモナイトをモールド(型)に一緒に流し込むことで、微妙な色の重なりの妙が生み出されています。メタルの質感と、石のような存在感のジェスモナイトが合わさって上品な仕上がりとなっています。
Roam(Japan)
公式Instagram:https://www.instagram.com/sphericon_by_roam/
「スフェリコン」をご存知でしょうか。丸くないのにコロコロと転がり続ける不思議な立体図形の名称です。
家具工房 Roamがひとつひとつ丁寧に制作するジェスモナイト製スフェリコンは、どれも美しく仕上げられています。
このように、ジェスモナイトは様々な作り手によってプロダクトとして制作・販売されています。
ジェスモナイトの成型や加工は基本的に手作業で行われるため、大量生産や低コスト重視のプロダクトにはあまり向いておらず、数量限定もしくは小~中ロット生産のプロダクトの方が適しています。ジェスモナイトを使って幅広い質感・フィニッシュ表現が可能なので、一つ一つ微妙に異なる表情をもつプロダクトや、作り手のこだわりや技巧を凝らしたアートピース的なプロダクトにおいても有効な材料です。
素敵なアイディアを実現する可能性の一つになりましたら嬉しいです。
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