Jesmonite種類: AC100,
様々なバリエーションが可能なジェスモナイトのテラゾ(人造大理石)。指定色の通りに色合わせが可能なこともあって、テーブルトップ・カウンタートップなどのオリジナルデザイン制作に数多く採用されています。
クラフトのジャンルでも人気のジェスモナイトテラゾですが、カラーフレーク/チップをどれくらいの割合で入れるとどのようなテクスチャが出せるのか実験してみました。
使用するフレーク/チップのサイズと色
・ジェスモナイトAC100
・ピグメントWhiteで白く着色
・フレークの大きさは5mm前後
フレークをあまり薄く作ると、削り出したときに無くなってしまうこともあるため、今回はかなり厚め3mmくらいの板を作ってから割ってフレークを作成しています。
作成するテラゾパネル
今回は、1枚あたり100gのジェスモナイト液を 9cm x 9cmサイズのスクエアのシリコン型に流して板を作成します。
ボディの色は黒にします。
配合するフレーク/チップの量
Jesmonite AC100の液 100gに対してそれぞれ混ぜていくため、チップの量を5種類用意しました。
左から、5%、15%、25%、40%、60%の5パターンの重さのフレークです。
(5%であれば 5g分のフレークを量っています)
制作工程(流し込み)
ピグメント黒で着色したジェスモナイト液100gに、それぞれのフレーク/チップをいれて軽く混ぜてジェスモナイト液になじませます。その後シリコン型に流し込みます。
5%添加の例はこのような感じ。チップはとても少なくほとんど見えないです。
60%添加の例はチップが多くてかなりゴテゴテです。(けっこう限界を感じますが、頑張れば70%までは入れられるかもしれません)
全種類流し終わって、型から外した直後の状態です。
ボディの色を着色すると、特にその中にあるフレークは見えなくなるため、削るまでどのようなガラが出るかわかりません。
制作工程(研磨)
削りの工程は、テラゾーで一番大変なところです。バリをとったり形を整えるのとは違い、平面を1㎜ほど削り取るイメージです。
サンドペーパーを使って手で削ることももちろん可能ですが、広い範囲を大きく削りたい場合には工具を使うと便利です。今回はオービタルサンダーを使用しています。
削りは50~100番くらいから始めて、徐々に番手を上げて400~800番程度でフィニッシュが一般的です。
完成:チップの見え方の違い
それぞれのチップの密度によって面白さが異なります。5%の物は、チップの位置の加減によってはチップが全く出てこない部分もあると思います。それぞれのテクスチャの詳細画像はこちらです。
色が違っていたり、フレークのサイズが異なることでまた印象や見え方は変わってきますが、テラゾデザインを行う際の基本情報として、フレーク配合量の参考資料にしていただければ幸いです。
このサンプルに関連する素材
ジェスモナイトAC100: https://jesmonite.official.ec/categories/325206
Jesmonite Pigment White: https://jesmonite.official.ec/items/4541906
水性着色剤ホワイト(日本製): https://jesmonite.official.ec/items/5903950