Micro balloon / マイクロバルーン(ヴィーナス編)

Jesmonite種類: AC100,

混ぜたもの: マイクロバルーン


ジェスモナイトAC100にマイクロバルーンを混ぜて使う方法をご紹介します。

《マイクロバルーンとは❓》

ガラスでできた中空の微細球フィラーです。非常に軽く細かい粉なのでまるで液体のような動きをします。

https://www.youtube.com/watch?v=vx8EuZY5g7o

(危険物ではありませんが、粉塵が舞いやすいため吸い込まないよう防塵マスクなどの適切な身体保護具を使用してください。)

マイクロバルーンをAC100に混ぜ込むことで固まった後の硬度が下がるため削り加工がしやすくなります。現在当社で取り扱っている他のフィラーと比較しても硬化後の硬度は最も低く仕上がります。そして分厚く盛り上げた場合でも軽量化が望めるので、大きな造形物を制作される場合などには、塗装前の下地としてマイクロバルーン+AC100の使用が適しています。

実験画像&動画とともに使用方法をご紹介していきます

まずはマイクロバルーン+AC100を塗布するための土台を用意します。今回は既存のビーナス像を使って作業を進めていきます。

こちらは盛り上げ作業前のオリジナルのビーナス像です。向かって左側の頬に盛り上げ加工を施していこうと思います。

ジェスモナイトパテの配合例

まずはAC100の通常配合である、1:2.5でリキッドとベースを練ります。リキッドの割合を多めにしてもOKです。

その後、マイクロバルーンを加えて混ぜていきます。
マイクロバルーンの添加量は、重量で3~5%程度が目安です。

パテ塗り

盛り上げていきます。↓

彫刻作業

パテ硬化後、彫刻刀を使ってさらに形を整えていきます。

https://youtu.be/zs5lf_mDXfg

AC100だけで固めたの場合と比較すると柔らかいのでサクサクと削れます。

研磨作業

https://youtu.be/bPiQMKjdJDo

手作業でもサクサク研磨できます。

頬の部分に傷が残っているのでもう一度パテで傷を埋めます。

硬化後、研磨して表面を整えたら完成です!

完成!

大きな穴の補修

このように型取りの際に出来てしまった大きな穴の補修にも適しています!

少し多めに盛り上げて硬化後に彫刻刀で造形します。

彫刻刀で削った後

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右がオリジナル、左が加工したヴィーナス像です。

様々な造形加工に応用できると思うので是非試してみてください♪

 

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