AC730を使って、縦・横・高さが47cmの大きい植木鉢を制作しました。
1.型枠作成
まずは流し込み用の木型を準備します。この型はパネコート(コンクリート型枠用の木材で、表面に塗装してある合板)を使って作りました。そのままでも綺麗に脱型できるとは思いますが、念のため今回は表面には離型剤を塗っています。
隙間がありそうなところにはAC730が漏れ出さないように油粘土を詰めておきます。
AC730を流し込むすき間は、あまり薄くしすぎると隅の方まで流れにくくなり、また成型物が割れる危険性があるので、1.8cmほどに設定しています。
2.流し込み準備
今回は全部で17kgのAC730を使用しましたが、色分けのためと、攪拌ブレードがSサイズしかなかったため、2Kgづつにわけて攪拌して次々に流し込んでいきました。スムーズに作業できるようにあらかじめベースとリキットを量って分けておきます。
リキットにはピグメントも入れて準備しておきます。↓
3.AC730流し込み
今回は総重量17kgのAC730にサボテンの砂約1.5kgを混ぜています。この量を一度に攪拌するのは大変なので2kgづつ攪拌しては流し込む作業を繰り返していきます。
※サボテンの砂は混ぜる前に水分を加えて湿らせています。乾燥したままの砂を混ぜるとAC730の水分が持っていかれてパサパサになってしまいます。(前回の投稿AC730+サボテンの砂を参照)
湿らせた砂とソフトナーを投入。砂の水分とソフトナー効果でAC730がサラサラになります。
いざ!流し込み開始!
水色→青→黄色の順番で流し込んでいきます。
流し込みながらハンマーでサイドを叩き振動を加えて気泡を抜きます。↓
底面は強度を持たせるためにガラス繊維を2枚張り込みました。
ヘラで整えたら流し込みは完成です。
4.脱型
一日以上おいたら型から脱型していきます。
ビスを外して、パカッ!
内部はこのような構造になっています。流し込み後内側からビスを外して脱型出来るように工夫して作っています。
外側の板を外します。
内側も外します。
最後に内側底面の板はAC730に穴を開けてから棒を差し込み押し出します。
すんなりと型から外すことができました♪
こちらは完成後、希塩酸を使ってエッチングをし砂岩調の凹凸な質感を出しました。↓
こちらは色違いで制作したバージョンです。↓
こちらも完成後に希塩酸でエッチングをし、底面にコンクリートカッターで大き目の穴を開けてから木を植えました♪