ジェスモナイトに入れた金箔の周りが青く変色してしまいます。


Q.ジェスモナイトに入れた金箔やその周辺が青や緑に変色してしまいます。

A.おそらく金箔ではなく、金箔風ホイルに含まれる銅の酸化によるものです。

ヘアアレンジやネイル、美術工芸用途などで使われる金箔風ホイル(洋箔・金色ホイル、フェイク金色箔など)は金箔の代用品として安価で手軽に利用ができる点が魅力ですが、金属の種類は銅や亜鉛からなる真鍮などでできていることが多いです。そうすると、銅が汗や皮脂、湿気などに反応して酸化し、緑青(ろくしょう:銅や銅合金の表面にできる緑色の錆)が発生してしまうことがあります。これが変色の原因です。

変色した事例(海外ユーザの作品より)▼

緑青の発生を防ぐには、使用する金色ホイルの成分を事前にしっかり確認することが大切です。原料が「金」だと緑の錆は出ないです。特に食用として売られている金箔を選ぶと確実です。金箔には銀や銅の割合による等級があり、四号色以上の金箔は食用として認められています。(安価な金箔の場合は金の純度が低く銅や銀など他金属が混ざっていることもあります。)

今回は実験として、それぞれ金箔風ホイル、食用金箔をジェスモナイトに混ぜてみました。

硬化直後のものがこちら▼

酸化させたものがこちら▼


(酸化には専用のパティーナ液を使用しました)

金箔風ホイルには緑青が発生しましたが、食用金箔には緑青が発生しませんでした。

食用金箔は通常とても高価ですので、継続的に使用したい場合には、複数の金箔風ホイルをいろいろ試してみて緑青の出ない(出にくい)タイプの製品を見つけられるとよいと思います。
しかしながらしっかりと発色した緑青も独特の風合いがあり、魅力的です。あえて緑青を発生させるというアイデアもありそうですね♪