Flex Metal を使って緑青(青サビ)を出すには?


Q. Flex Metal を使って緑青を出すにはどうしたら良いですか?

A. パティーナフィニッシュを使うと緑青(青サビ)が出せます。

パティーナフィニッシュという専用剤を、ジェスモナイトのメタルフィニッシュ(Copper/コッパー、Brass/真鍮、Bronze/ブロンズの3種)と組み合わせて使用することで、緑青という鮮やかな青色の銅の錆を発生させることができます。

今回は緑青の質感を生かして、遺跡風表現をしてみた実験の様子をご紹介します。

Jesmonite Flex Metal(ジェスモナイトフレックスメタル)の金属種類は「Brass/真鍮」を表面に使い、バックアップにはJesmonite AC730を使用して成形しています。今回は遺跡のような雰囲気を出すためわざとムラを出し、表面にAC730 Old Terracottaの赤茶っぽい色がはみ出しています。
(割れたり剥離してしまっているのは、シリコンモールドからの脱型タイミングが早すぎたことによる失敗です)

▼加工前のFlexMetal
黄色っぽい部分はフレックスメタル真鍮、赤茶っぽい部分はAC730オールドテラコッタの色です。

こちらの表面に、パティーナフィニッシュを塗布していきます。刷毛などで表面に塗っていきます。

いくつかサンプルピースを用意して、たっぷりと塗布したり一部に偏った塗り方をしても面白そうです。

30分~1時間ほど放置すると、表面に緑青が現れます。

FlexMetalの金属種類や表面状態、湿度や外気の状態など様々な要因によって、表面の緑青の雰囲気が変わります。
一度塗りではうっすらとした青しか出ない場合もあります。少し乾いたら何度も塗布してみることで緑青の色が徐々に濃くなっていきます。

何度もパティーナフィニッシュを重ね塗りすることで濃い青が出現しました。

時間経過の表現としても印象的であり、強く鮮やかな表現としても有効です。

こちらはFlexMetal Brass (フレックスメタル真鍮)を使ったピースですが、わずかに鉄粉も混ざっています。このため黄色っぽい鉄の錆も発生しています。違った金属種類をMIXしてみるのも面白そうです。

ぜひいろいろな錆をお試しください。

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Flex Metal 660gセット 各種
FLEX METAL COPPER(銅)650gセット
FLEX METAL BRONZE(ブロンズ)650gセット
FLEX METAL BRASS(真鍮)650gセット

パティーナフィニッシュ
パティーナフィニッシュ 100ml
パティーナフィニッシュ 1L

AC730(FlexMetalのバックアップ用)

使用上のご注意

  • パティーナフィニッシュ使用時には、眼に液が入らないよう保護ゴーグルを着用してください。またゴム手袋の着用を推奨します。
  • パティーナフィニッシュを塗布した成形物や、液体原液は、お子さまやペットが誤って触れたりなめたりしない場所で保管してください。
  • メタルフィラー・フレックスメタル・鉄粉の使用後は、廃液や道具の洗い水を捨てる際など、金属粉がシンクなどに残ると、そこからシンクが錆びてしまう場合があります。金属関係の使用後は必ず十分に洗い流してください。