ジェスモナイトは直接炎があたっても大丈夫ですか?


ジェスモナイトでキャンドルホルダーを作って問題ないですか?といったご質問を最近度々頂いています。

キャンドルホルダーや燭台をジェスモナイトで作ることは問題ありませんが、注意すべきポイントがあります。
なお、溶かしたキャンドルをジェスモナイト製の容器に流し込むことも基本的には問題ありません。

熱源(ろうそくの炎・白熱電球・ヒーターなど)の近くでジェスモナイトを使用する際には、直接炎がジェスモナイト成型物に当たらないように注意してください。そして安全面の留意点として可燃性のコーティング剤を使用しないこと、容器形状に注意することの2点が特にあげられます。

可燃性のコーティング剤とは?

ジェスモナイトの仕上げコーティングに、ワックスやオイルなどを使用するケースがありますが、これらのコーティング剤は可燃性です。
ジェスモナイト自体が燃え広がらなくても、表面に塗布したワックスやオイルが燃料となって延焼することがありますので、キャンドル容器や照明器具など熱源の近くで使用する用途では安全のためワックスやオイルの仕上げは避けることを強くお勧めします。
ジェスモナイトオンラインショップで販売している「AQSコート(セミマットクリア)」(AC100用)は、水性シリコンコーティング剤で可燃性塗料でありませんので、キャンドルホルダーや燭台などのコーティング剤としても安心してご使用いただけます。

容器の形状について

熱源から出る熱がこもりやすい形状や、キャンドルの火が直接当たってしまう形状のデザインでは、表面が焦げる・一瞬燃える・はぜる危険性があります。ジェスモナイトは可燃物ではありませんが、数百度の高熱に耐えるような耐熱素材ではありません。
ジェスモナイト成型物を使用する際は、100度以下の環境でご使用ください。なお一般的なキャンドルの材料は60~70度の融点のため、溶かしたロウを流し込んだり、溶けたロウがたれ落ちて触れる程度の温度は特に問題ありません。

ジェスモナイトに直火に当てると焦げたり、ジェスモナイト内部の気泡や水分の影響で炎が当たった部分がはじける恐れがありますので十分にご注意ください。

▼直火を当てたテストの例
直接炎を当てると、30秒程度で表面の一部がはぜた様子

火や熱を扱うアイテムを制作するは、特に安全に留意してジェスモナイト製作をお楽しみください。
ジェスモナイトは自由度が高いため、ジェスモナイトを使って作られたプロダクトは、デザイン・強度・混合物・仕上げ塗装などにおいて様々な違いが出ます。制作したものは、制作者ご自身の責任にて充分なテストを行ったうえで安全に使用してください。