AC730の硬化時間はおよそ5~50分です。
AC730は、AC100と比べて気温の影響を非常に受けやすく、室温により可使時間・硬化時間が大きく変わりますのでご注意ください。AC730は室温5~25℃の環境で使用いただくことをお勧めします。
室温が高い場合には、硬化遅延剤・粘度低下剤の使用をお勧めします。また暑い時期にはAC730は直前まで冷蔵庫等で保管し、液温を低く保つことで作業しやすくなる場合があります。
Jesmonite AC Retarder for AC730 (硬化遅延剤)
※AC730用硬化遅延剤とAC100用硬化遅延剤は別の材料です。兼用はできませんのでご注意ください。
ソフトナー(粘度低下剤)についてはこちらのFAQ記事:AC730が硬くてうまく流れませんに詳しく説明しています。
なお、脱型する際にも最低でも6時間以上、できれば12時間は置いてから脱型してください。
脱型時間が早すぎると割れやヒビにつながる危険性がある他、表面の層がシリコン型側に食いついて剥がれてしまう場合があります。
作業時の室温は5~25度に保つようにしてください。
これ以下/以上の気温で作業すると、硬化時間が異様に速くなるor遅くなるなどの問題が発生する場合があります。
室温25度、AC730の硬化時間の例
遅延剤なし
攪拌開始から5分程で徐々に粘度が上がり始め、10分ほどでかなり高粘度に。12分で動かなくなる。
遅延剤あり(0.6%添加)
攪拌開始から22分で粘度が上がり始め、26分で動かなくなる。
これは一例で、作業場の条件、フィラーの有無などにより硬化時間は変動します。
作業する前に少量でのテストを行うことをお勧めします。