AC730に着色することはできますか?


Q

AC730に着色することはできますか?

A

はい、着色可能です。発色性はAC100に比べると少し劣りますが、それでもかなり鮮やかに着色が可能です。
ジェスモナイトオンラインショップで販売している Jesmonite Pigment、水性着色剤CWカラー、蛍光ピグメントはすべて使用可能です。

AC730の製品には8種類のカラーバリエーションがありますが、どの種類のAC730に対してもピグメントで着色が可能です。下の写真は、一番ベーシックなカラーの「AC730 Natural Stone/ナチュラルストーン」に対して着色した例です。

AC730 Natural Stone 着色サンプル

▼AC730に添加した方が、AC100に比べて少し色が薄くなります。特に蛍光ピグメントとCWカラーの発色の違いが顕著に表れています。

AC730は硬化後に表面を酸で溶かす「エッチング処理」が可能です。エッチングをすると内部の意匠フィラーが見えてくるので、色の見え方も少し変わって、また別の表情が現れます。
▼AC730 Natural Stoneにジェスモナイトピグメントを2%添加しています。

▼AC730 Natural Stoneに蛍光ピグメントとCWカラーそれぞれ5%添加しています。

明るい色におすすめのAC730は「AC730 White Marble/ホワイトマーブル」

上記の通り「AC730 Natural Stone/ナチュラルストーン」に対してピグメントを入れると綺麗に発色します。
しかし、白・イエロー・ピンクなど特に明るいカラーを出したい場合には、白く着色された「AC730 White Marble/ホワイトマーブル」がおすすめです。

「AC730 Natural Stone/ナチュラルストーン」と「AC730 White Marble/ホワイトマーブル」の発色性の違いについてはこちらの記事でより詳しく解説しています。

White Marbleの意匠フィラーは白くキラキラしているため、エッチング処理後の発色を明るく見せたい場合はこのベースがおすすめです。
▼AC730 White Marbleにジェスモナイトピグメントを2%添加しています。

濃い色のAC730に着色したサンプル

濃い色のAC730(例えばAC730 Charcole Black/チャコールブラック)などは、明るいピグメントを入れてもベース色の影響を受けて、暗い発色となります。鮮やかな色を出したい場合には不向きですが、非常に深みのあるリッチな色合いに仕上がるため、あえて濃い色のAC730を選んでみるのもお勧めです。
ここではAC730 Charcoal Black/チャコールブラックに着色しています。
▼ベース色に青みがあり、青系の発色は良く、黄色系や赤系は狙った色にするのが難しそうです。