Q. 花瓶に適したAC730のコーティング剤はありますか?
A.ステインプルーフコートの使用をおすすめします。
AC730は無塗装でも耐水性はあります。しかし、長時間水に触れていると徐々に水を吸って染み出してくる透水性があり、防水ではありません。そのため、水に触れる用途で使用する場合はコーティング剤の使用をおすすめしています。
ジェスモナイトオンラインショップでは、AC730に適したコーティング剤としてフレキシガードシーラーとステインプルーフコートの2種類を販売していますが、耐水性ではステインプルーフコートのほうがより優れています。
フレキシガードシーラーとステインプルーフコート(マット)に水を溜めた経過を観察しました。
▼エッチングしたAC730 Charcoal Black に各コーティングを塗布した様子
フレキシガードシーラーは塗布しても見た目の変化はなく、無塗装AC730と全く同じように見えます。
ステインプルーフコートは塗膜感があり、マットタイプを使用していますのが、無塗装AC730と比べると光沢があります。
今回のテストでは器の内側だけに塗布しています。
コーティングを塗布してから、水を入れる前に7日間しっかりと乾燥させています。
▼水を入れた直後
▼1時間後
どちらもさほど変化はなく、しっかりと水を溜めてくれています。
▼6時間後
フレキシガードシーラーを塗布した方に若干水が染みてきました。
▼2日目(水を入れてから24時間)
フレキシガードシーラーを塗布した方はさらに水が染みてきています。
▼3日目(水を入れてから48時間)
フレキシガードシーラーを塗布した方は水染みが目立ちますが、ステインプルーフコートを塗布した方はほとんど変化がありません。
なおどちらのコーティングも、底面への水の染み出しは見られませんでした。
▼水を捨てた直後
フレキシガードシーラーを塗布した方は水染みが残り、白い汚れが付着しています。一方ステインプルーフコートを塗布した方は、塗布直後とほとんど変化がありません。
▼完全に乾燥
完全に乾燥させると、違いが顕著に表れてきました。フレキシガードシーラーを塗布した方は水が染みていたことがよく分かります。
ステインプルーフコートを塗布すると、表面に艶が出て手触りもツルっとした質感になります。AC730の風合いや手触りを残したい!という場合は、水に触れる内側のみをコーティングしても問題ありません。
この実験で分かる通り、フレキシガードシーラーは長時間水を貯める用途には適していませんが、短時間水に濡れる用途や外壁利用など水が流れ落ちる条件の場合は、AC730のザラザラした風合いを全く変えずに、素晴らしい撥水性能・防汚性能を発揮します。用途に応じてコーティング材を選択してください。
▼オンラインショップ/ステインプルーフコート