Q.ジェスモナイトAC100の粘度が高く、流れにくいです。
A.ジェスモナイトAC100の粘度がいつもより高いと感じる場合、いくつか対策方法をご紹介します。
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使用前にリキッドボトルをよくふる
リキッド内の樹脂成分は徐々に偏るため、使用前にはよくふってください。あまり振らずに使用していくと、最後の方は成分が濃く粘度が高くなる場合があります。
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ベース(粉)は湿気のないところで密閉保管する
ジェスモナイトベースを高湿度の環境で保管していたり長時間袋を開けたままでいると、品質が低下しジェスモナイトの粘度が通常より高くなる場合があります。ベース(粉)は5~25度の湿度の低い環境で保管してください。
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専用ミキシングブレードを使用して、通常よりも長めの時間混ぜる
リキッドとベースを混合して、いつもよりも感触が重いときは、専用ミキシングブレードと電動ドリルを使用して通常より長い時間、3~5分ほどしっかりと攪拌を続けることで液の滑らかさが増し流れが良くなります。硬化時間が速いときは後述の硬化遅延剤を併用してください。
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5~25℃の涼しい部屋で作業・保管する
夏場など室温が高いと硬化が早く、粘度が上がりやすいと感じるケースがあります。また作業を急ぎすぎると、十分に攪拌できないまま流してしまう場合があります。涼しい室温で作業することで余裕をもって作業ができます。また材料は5~25℃の涼しい場所で保管してください。
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リターダー(硬化遅延剤)を使用する
温度の影響による硬化速度をおさえ、低粘度の時間を長く余裕をもって作業することができます。添加量の目安は1%までです。(モールドから脱型できるまでの時間も遅くなるためご注意ください。)
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直風があたらない所で作業する
クーラーや扇風機などの風が当たる場所で作業をすると、ジェスモナイトの表面だけ乾きが早くなり、膜がはったり、表面にしわが寄ったりして、粘度が高く感じることがあります。風が直接あたるような環境は避け、無風の状態で作業をお勧めします。
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着色剤の量や種類を変える
ジェスモナイトピグメントの数色は添加するとAC100の粘度が少し上がります。塗布やFRP等の使用には問題ありませんが、繊細なマーブリングではわずかな粘度差が影響をあたえます。そのような場合、ホワイト・ブラックは水性着色剤CWカラー を使用すると粘度に影響が出にくいです。他の色も添加量を調整するなど試してみてください。
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リキッドとベースの配合比を調整する
標準はリキッド1:ベース2.5で混合しますが、少しリキッドの割合を多めにしても使用できます。リキッドの配合をすこし増やすことで液を滑らかにすることが出来ます。リキッド1:ベース2までは問題なく硬化します。(強度は標準配合に比べて落ちるため、強度が重要なケースでは要注意。)
リキッドだけが先になくなった場合、既存ユーザさまに限り単品オーダーにも個別対応しています。見積・発注フォームよりご連絡ください。
通常は上記対策で粘度が低下しますが、稀に改善しないケースがあります。その場合はお問い合わせフォームよりご連絡ください。