黒はもっと黒くできませんか?


Q. ジェスモナイトで黒いトレイを作りたいのですが、黒が乾くとグレーになってしまいます。もっと黒くできませんか?

A.表面にオイルコーティングをすると、より濃い黒にできます。(※火気に関して注意点あり)

AC100で黒い成型物を作りたい時は、ジェスモナイトピグメントBlackを2%添加するのが基本です。(水性着色剤CWカラーの場合は5%添加。)
またピグメントを黒1色だけではなく、Red Oxideなどの色を少量混ぜることで、よりリッチな黒を表現することができます。

▼Red Oxideを混ぜたもの(左)

しかし、2%のジェスモナイトピグメントをいれても、ジェスモナイトが乾燥すると色が少し薄くなってしまいます。その場合、表面にオイルを塗って仕上げると、濡れ色になり、黒をより黒く見せることができます。

今回は一例として、アマニ油を塗ってみました。使用するオイルの種類は好みに合わせてお選びいただけますが、木の家具の仕上げなどで使用される「乾性油」という種類のオイルを使用すると、時間と共に油が硬化するため、べたつかずコーティングにおすすめです。なお、コーティングの塗布は、ジェスモナイトを型から出して2日程度おき、完全に乾燥させた後にするのがおすすめです。

オイルを塗ったそのままの状態だと艶感が強いので、乾いた布でふき取ります。

▼オイルを塗る前

▼オイルを塗った後(上部)

使用するオイル・ワックスの種類によっては、時間と共にジェスモナイトにまだらな染みが発生するケースも報告されています。プロダクトとして長期利用を想定する場合には、必ず事前に十分なテスト期間を設けて確認を行ってください。

※安全に関する大切な注意点
キャンドルポット、お香立て、パロサント皿など、火気の近くで使用するプロダクトには、オイル・ワックスなどの可燃性のコーティングは推奨しません。ジェスモナイト自体は燃えにくく、仮に直火が触れた場合でも延焼(燃え広がる)ことがない材料ですが、表面にオイルやワックスなどのコーティングをした場合は、コーティング自体が燃えるため、延焼や火災につながる可能性があります。十分にご注意ください。

使用される際には、充分に塗布テストをしてから、条件に合う場合にお使いください。